【実体験】0円でんきに申し込んだ理由|ChatGPTで11社を検討、年間約1.9万円の節約見込み

家計・お金の管理

私はこれまで、半年~2年に1回程度のペースで電力会社を乗り換えてきました。比較サイトで料金を調べ、条件の良い会社が見つかれば切り替える、という方法です。

今回も電気料金を見直し、ChatGPTを活用して複数の電力会社を調査した結果、「0円でんき」への乗り換えを申し込みました。

0円でんきは、以前に比較サイトなどで名前を目にしたことがあったかもしれません。ただ、数ある新電力の一つという程度の認識で、それまで本格的に検討したことはありませんでした。ChatGPTから有力候補として提案されたことが、詳しく調べるきっかけになりました。

過去12か月の電力使用量を使って計算すると、一定の条件では年間約1.9万円の節約が見込めるという結果がChatGPTから提示されました。

一方、0円でんきには燃料費調整額の上限がありません。これは、燃料価格が高騰した場合に東京電力の規制料金より不利になる可能性がある、見逃せない違いです。

この記事では、ChatGPTによる調査をきっかけに、料金体系や過去の燃料費調整額、解約条件を確認し、最終的に申し込みを決めた過程を紹介します。

【広告・アフィリエイトについて】

本記事は筆者自身の申込体験を紹介するもので、0円でんきのアフィリエイトリンクは掲載していません。運営会社から記事作成の依頼や広告料・紹介報酬を受けたものでもありません。

なお、記事執筆時点では申込段階です。実際の節約額やサービスの使い勝手については、利用開始後に検証する予定です。

東京電力の従量電灯Bから、再び乗り換えを検討した理由

直近では、イラン情勢などによる燃料価格の高騰を警戒し、東京電力エナジーパートナーの「従量電灯B」を契約していました。

従量電灯Bは規制料金プランで、燃料費調整額の算定に用いる平均燃料価格に上限があります。燃料費調整額とは、原油・LNG・石炭などの燃料価格の変動を電気料金に反映する仕組みです。

燃料価格が急騰した場合、上限のある規制料金の方が、上限のない料金プランより有利になる可能性があります。そのため、私は一時的なリスク回避策として従量電灯Bを選んでいました。

もっとも、ずっと東京電力を使い続けるつもりではありませんでした。これまでも定期的に電力会社を見直してきたため、今回も従来どおり比較サイトから調査を始めました。

ところが、比較結果を見ていて疑問に感じたことがあります。それは、各社の燃料費調整額をどのような条件で計算しているのか、という点です。

基本料金や電力量料金は比較的分かりやすいものの、燃料費調整額は毎月変動し、算定方法や上限の有無も電力会社によって異なります。比較サイトに「年間○万円お得」と表示されても、その前提が十分に分からなければ、私は納得して契約先を選べません。

そこで、比較サイトを参考にしつつ、今回は、ChatGPTも活用して各社の料金体系を自分で確認することにしました。

ChatGPTで11社を検討し、0円でんきを本格的に調査

ChatGPTには比較条件を具体的に伝えた

ChatGPTには、現在の契約内容と過去12か月の月別電力使用量を伝え、私が居住しているエリア(東京電力エリア)で利用できる電力会社を幅広く調べてもらいました。

主な指示内容を整理すると、次のとおりです。

【ChatGPTへの指示内容(要旨・再構成)】

  • 知名度の高い電力会社だけでなく、あまり知られていない会社も候補に含める。
  • 過去12か月の月別電力使用量を基に、料金を比較する。
  • 基本料金・電力量料金・燃料費調整額等を区別し、計算条件を明示する。
  • キャンペーンを除いた通常料金で、年間1万円以上の節約を目指す。
  • 3か月・6か月・12か月の節約効果と、料金が不利に変動した場合の影響を確認する。
  • 解約条件や口コミも調べ、公式サイト・料金約款などの一次情報を優先する。

※実際には複数回に分けて質問しており、上記は当時の相談内容を整理・再構成したものです。

ChatGPTが検討対象としたのは、東京電力、0円でんき、オクトパスエナジー、CDエナジー、東京ガス、シン・エナジー、ENEOSでんき、ミツウロコでんき、idemitsuでんき、ソフトバンクでんき、Looopでんきの計11社です。

ただし、11社すべてについて同じ精度で詳細な料金計算を行ったわけではありません。まずChatGPTに料金体系や契約条件を整理してもらい、有力な候補を絞り込んでもらいました。

0円でんきは、基本料金が0円になるサービス

この過程でChatGPTが有力候補として挙げたのが、0円でんきでした。

正直なところ、「0円」という名前には少しうさん臭さを感じていました。電気代が0円になるわけではないでしょうし、何か特別な条件があるのではないかと思ったためです。この記事の読者の中には、私と同じ印象を持っている方がいるかもしれません。

ただ、先入観だけで候補から外すのも適切ではないと思い、私の方で実際に公式サイトで確認すると、0円になるのは基本料金の部分で、0円とは基本料金のことを指しているようでした。

東京電力エリアでは、基本料金が0円、電力量料金は一律34.80円/kWh(税込)。このほか、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金がかかります。

運営会社は北海道に本拠を置く株式会社オカモトです。公式サイトによると1971年設立の会社であり、運営会社の概要も確認できました。ただし、会社の事業歴だけで、電力サービスの品質や将来の経営状況が保証されるわけではないという点は注意が必要かと思います。

出典:0円でんき「料金・提供エリア」、0円でんき「会社概要」

以前は数ある新電力の一つとして特に注目していませんでしたが、料金を調べるうちに、我が家の使用量では有力な選択肢になりそうだと考えるようになりました。

なお、私だけではなく、一般的にも知名度はそこまで高くないと思われるのですが(著者の私見です)、これはもしかしたら比較サイトの掲載対象や広告・アフィリエイトの仕組みが影響していた可能性も考えられます。しかし、0円でんきについて、そのような因果関係を確認できたわけではなく、これはあくまで私の推測に過ぎない点はお含みおきください。

東京電力との比較では年間約1.9万円の節約見込み

我が家の使用量に基づく料金比較

我が家の契約条件は、東京電力エリアの従量電灯B・40A。年間の電力使用量は約4,100kWhで、月間ではおおむね250~450kWh程度です。

比較にあたっては、過去12か月の月別使用量を使い、それぞれの基本料金と電力量料金を計算しました。

料金項目東京電力
従量電灯B
0円でんき
基本料金(40A)1,568.24円/月0円/月
120kWhまで29.85円/kWh34.80円/kWh
120kWh超~300kWh36.45円/kWh34.80円/kWh
300kWh超40.54円/kWh34.80円/kWh

※税込。東京電力は2026年11月1日改定後、0円でんきは2026年10月の調査時点の公表料金です。

出典:東京電力「電気料金単価表(2026年11月改定後)」、0円でんき公式料金表

東京電力は使用量に応じて電力量料金が上がる段階制ですが、0円でんきは使用量にかかわらず一律です。

実際の月別電力使用量を使った試算結果は、次のとおりです。

電力会社年間料金の試算
東京電力・従量電灯B約161,300円
0円でんき約142,700円
差額約18,600円

※本試算は、両社の基本料金と電力量料金の差を比較するものです。そのため、燃料費調整額、再エネ賦課金、キャンペーン、政府支援などは計算対象から除いています。再エネ賦課金は同じ使用量であれば原則として同額になりますが、燃料費調整額や政府支援については適用条件や時期によって違いが生じる可能性があります。特に燃料費調整額は、東京電力側の上限が適用される場合などに差が生じるため、後述のとおり別途検証しています。

年間約18,600円、月平均では約1,550円の差です。手続きをするだけで年間約1.9万円の節約が期待できるのであれば、私にとっては十分に検討する価値があります。

年間約1.9万円は、あくまで一定の条件による試算

ただし、この試算には重要な前提があります。

東京電力については2026年11月の改定後料金を使用していますが、0円でんきについては2026年10月の調査時点の公表料金です。両社の料金の参照時点は一致していません。

つまり、上記の差額は、それぞれの料金単価が今後12か月間変わらず適用されると仮定した場合の金額です。0円でんきが今後料金を改定すれば、実際の差額も変わります。

また、東京電力の従量料金は月ごとに3段階で計算されるため、年間使用量をまとめて計算したものではありません。過去12か月の月別使用量に料金単価を適用し、それぞれの月の金額を合計しています。

正確な月別使用量や申込日などの個別情報については、公開を控えています。

さらに、今回の試算では、両社の燃料費調整単価が同額になることを前提としています。この前提が妥当かどうかを、次に確認しました。

燃料費調整額の上限がないリスクを、過去データで検証

基本的な算定方法は共通しているが、上限が異なる

0円でんきの燃料費調整額は、東京エリアでは東京電力の規制料金に対応する基準燃料価格や換算係数などを使って算定されているため、基本的には東京電力と同額になります。

基本的な算定方法は共通していますが、決定的な違いがあります。東京電力の従量電灯Bには平均燃料価格の上限がある一方、0円でんきには上限がありません。

燃料価格が大きく上昇すると、両社の燃料費調整単価に差が生じる可能性があります。そこで、過去の公式データを比較しました。

2022~2023年の燃料価格高騰時には、実際に差が発生

東京電力の従量電灯Bでは、2022年9月分から燃料費調整の上限が適用されました(2023年6月まで)。

主な月の燃料費調整単価は、次のとおりです。

対象月東京電力
従量電灯B
0円でんき
2022年9月5.13円6.50円
2023年5月5.13円9.21円
2023年7月-2.95円-2.95円

※税込、1kWh当たり。政府による電気料金の値引き前の単価です。

出典:東京電力の2022年9月分・2023年5月分・2023年7月分、0円でんきの2022年9月分・2023年5月分・2023年7月分

例えば、2023年5月分の差額は4.08円/kWhです。月400kWh使用する家庭であれば、燃料費調整額だけで約1,600円の違いになります。

その後、東京電力は2023年6月に規制料金を改定し、0円でんきも同年7月1日から東京エリアの燃料費調整の算定諸元を更新しました。2023年7月分には、両社の値引き前単価が再び一致しています。

したがって、燃料費調整額の上限がないことは、単なる理論上のリスクではありません。過去には、実際に料金差が生じていました。

ただし、2026年10月分に適用された燃料価格は、上限を大きく下回っている

次に、調査時点で公表されていた燃料費調整のデータを確認しました。

東京電力の2026年10月分の料金に適用された平均燃料価格は54,400円/klです。一方、規制料金における上限価格は129,200円/klとなっています。

平均燃料価格は上限の約42%の水準で、両者には相当の開きがあります。

ただし、54,400円という金額は2026年5~7月の貿易統計価格を基に算定されたものであり、2026年10月時点の市場価格を直接示すものではありません。今後の燃料価格の動向まで反映した数字ではない点には注意が必要です。

出典:東京電力「2026年10月分の燃料費調整」、0円でんき「燃料費調整額の算定方法」

また、2026年10月分の燃料費調整単価は、国の電気料金支援による値引き後で、両社とも-9.30円/kWhでした。

出典:0円でんき「燃料費調整単価のお知らせ」

もちろん、イラン情勢などの地政学的リスクによって、今後も燃料価格が大きく変動する可能性はあります。上限に達する可能性が低いと断定できるわけではありません。

それでも私は、確認できた平均燃料価格が上限を大きく下回っていることを、今回の判断材料の一つとしました。

料金上昇リスクと解約条件を踏まえた判断

料金が不利になった場合の節約効果

前述のとおり、2026年10月時点の燃料価格は、上限の42%の水準で、両者には相当の開きがあるため、当面は、燃料費調整額に差が生じる可能性は現時点では低いのではないかと考えています(著者の私見です)。しかし、もし、中東情勢等の更なる悪化により、燃料費が急騰して燃料費調整額が東電側の上限に達した場合に、年間約1.9万円の節約見込みがどの程度変わるのかも試算しました。

想定条件年間節約見込額
基準ケース(燃料費調整額は同額)約18,600円
1円/kWh不利(0円でんきの方が高い)約14,500円
3円/kWh不利(0円でんきの方が高い)約6,300円
5円/kWh不利(0円でんきの方が高い)約▲1,900円

※年間約4,100kWhの使用量を前提に、年間を通じて同じ単価差が生じたと仮定した感応度分析です。将来の燃料費調整単価を予測したものではありません。

仮に0円でんきの燃料費調整額が東京電力より3円/kWh不利になっても、年間約6,300円の節約が残ります。一方、5円/kWh不利になると、東京電力の方が約1,900円安くなる計算です。

この結果から、ある程度の料金変動には耐えられるものの、条件によっては乗り換えのメリットがなくなることも確認できました。ただし、前述のとおり、現時点の燃料価格は上限を相当下回っていることから今後暫くの間は「基準ケース」で推移する可能性が最も高く、5円/kWh不利というシナリオは発生可能性が低い悲観的シナリオであると判断しています(著者の私見です)。

不利になった場合は、再度乗り換える選択肢もある

もう一つ、判断材料になったのが解約条件です。

0円でんきは契約期間が1年間で、供給開始日から最終検針日までが1年未満の場合、3,000円の解約違約金が発生します。

つまり、燃料価格が急騰し、東京電力の規制料金の方が有利になった場合でも、違約金を負担して他社へ乗り換える選択肢があるという点も強調しておきたいと思います。

ただし、損失が3,000円に限定されるわけではありません。実際に料金差が発生している期間の追加負担や、切り替えまでに必要な日数も考える必要があります。

出典:0円でんき公式FAQ

私はもともと半年~2年程度の間隔で電力会社を見直してきました。今回も0円でんきを長期間使い続けると決めているわけではありません。もし、燃料費調整額について、0円でんきの方が高くなってしまった場合には、東京電力に戻るなどの対策を講じるまでです。

実際に申し込み。今後は請求額を検証したい

以上の検討を経て、0円でんきの公式サイトから乗り換えを申し込みました。

他社からの切り替えでは、現在の電力会社の契約情報などが必要です。0円でんきの公式FAQによると、現在の電力会社への解約連絡は0円でんき側で対応するため、原則として自分で連絡する必要はありません。

また、申し込み前には、オール電化住宅は契約対象外であること、切り替え時や契約後のアンペア変更ができないことなども確認しました。支払方法はクレジットカードと口座振替に対応しています。

出典:0円でんき公式FAQ

私の場合、契約アンペア数を変更する予定はなく、解約条件も理解したうえで申し込んでいます。

ただし、0円でんきがすべての家庭に向いているわけではありません。基本料金が0円であっても、電力使用量や契約条件によっては他社の方が安くなる可能性があります。また、燃料価格の高騰リスクを避けたい方にとっては、燃料費調整額に上限がないことが大きなデメリットになると思います。

まとめ:AIの提案をきっかけに、自分で検証して判断する

今回、ChatGPTの提案をきっかけに、それまでほとんど注目していなかった0円でんきを本格的に調べました。

最初は「0円」という名前に正直言って胡散臭さを感じて警戒しましたが、料金体系や運営会社、燃料費調整額の過去実績を確認し、最終的には有力な乗り換え先だと判断しました。

特に重視したのは、年間約1.9万円という節約見込みだけでなく、その前提となる料金条件と、燃料価格が高騰した場合のリスクです。

ChatGPTは幅広い候補を探し、比較条件を整理するうえで役立ちました。しかし、AIの提案をそのまま採用するのではなく、公式資料や自分の電力使用量を使って確認することが重要だと思います。

そして、今回の乗り換えが本当に有利だったかどうかは、実際の請求額を確認するまで分かりません。

供給開始後は、東京電力を継続した場合との料金差や、マイページの使い勝手なども確認し、この記事に追記したいと考えています。

参考資料・出典

※料金・契約条件は2026年10月の調査時点を基本としています。今後の料金改定などにより、実際の負担額は変わる可能性があります。

※年間約1.9万円の節約見込みは、東京電力の2026年11月改定後単価と、0円でんきの2026年10月時点の公表単価が継続するという仮定に基づく試算です。実際の節約額を保証するものではありません。

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